“French Connection”に見る、ギャングと警察の1960年代スタイル Part2

前回に引き続き、題材となるのは、”French Connection(フレンチコネクション)”

フレンチ・コネクション [DVD]

  • 公開:1971年
  • 監督:ウィリアム・フリードキン
  • 主演:ジーン・ハックマン
  • 第44回アカデミー賞5部門受賞(作品賞・監督賞・主演男優賞・脚色賞・編集賞)
  • ブルックリンとフランスのマルセイユ間の麻薬密輸ルートを題材としたクライムアクションですね。
  • ニューヨークの鉄道の架線下を舞台とした主人公と悪役のカーチェイスシーンは映画史に残る名シーンとして語り継がれている。

Part2になってようやっと主人公側に言及します。

なんかね、映画の悪役ってやはり惹かれちゃって、ついつい贔屓しがちです私。

それではまいりましょう。

警察らしくお手本的に着こなす アメリカントラディショナルスタイル


悪役からのご紹介になりましたが、やっとこさ主人公たちの登場です。

といってもジーン・ハックマン演じる主人公、の相棒の着こなしですが。

 

千鳥格子のツーピーススーツに白のタートルニットを合わせています。

まさに王道のアメトラ1)アメリカントラディショナルの略。スタイルと言ってもよいでしょう。

定番のコーディネートではありますが、白で少し厚手のタートルネックが出す清潔感と、千鳥格子柄のジャケットのきりっとした表情のコントラストが非常によくまとまっております。

 

気取らず気張らず、自然に着こなしてしまうあたりが良いですね。

昨今流行り(?)のワードでいうなら、Effortless(エフォートレス)とでもいうんでしょうか。

ファッションはカジュアルスタイルでもドレススタイルでも、自然体が一番です。似合ってればよし。

 

「こんな感じ王道のアメトラスタイル、あるいはもう少しラフなアメカジのスタイルを上品に着こなしたい!」

と思ったら、このブランドでまず間違いないです。

 

“Brooks Brothers(ブルックス・ブラザーズ)”


「brooks brothers」の画像検索結果

1818年創業で、来年には200周年を迎えるBrooks Brothers。

アメリカ合衆国建国から50年に満たない時期に、アメリカで初めて既製服の生産をし、その誇り高い姿勢と品質の良さから、現代に至るまで愛され続けています。

Brooks Brothersは、そういった意味でアメリカ合衆国を代表するファッションブランドであり、現代のアメカジ・アメトラの祖と言っても過言ではない、私も大好きなブランドです。

ちなみに、アメリカ大統領は就任演説の際、「Brooks Brothersのスーツに、Allen Edmondsのシューズを合わせる」というくらい、アメリカでは伝統的なブランドなんです。

 

 

2018年で200周年を迎える歴史あるトラディショナルブランド


来年の200周年に向けて公式の動画がリリースされておりますので、ご紹介いたします。

 

 

 

 

メガネのフレンチコネクション 刑事仲間のメガネはフレンチヴィンテージ?


主人公たちが上司に、麻薬取引に関連がありそうな人物への捜査許可を求めるシーンに。

警察内で主人公たちにあまり好意的でない同僚のかけているメガネに注目してみます。

ベッコウのカラーリングにレンズ横にはスリードッツの金具があしらわれ、よくよく見ると耳にかけてのテンプルは徐々に太くなるようにデザインされています。

こうしたディテールから考えるに、このメガネはフレンチヴィンテージかもしれませんね。

 

あの有名モデルも元をたどればフランス物?


フレンチヴィンテージといえば、ヴィンテージアイウェア界では最高峰に位置するジャンルで、数多くのコレクターやマニアックなお店が存在します。

ジョニー・デップやウディ・アレン、ジェームス・ディーンなどがかけていたことでも有名な”Tart Optical(タートオプティカル)社”のアーネルの原型となる

モデルもフレンチヴィンテージには存在します。

 

ヴィンテージアイウェアをお探しなら


このような雰囲気のあるヴィンテージアイウェアをお探しでしたら、ぜひこちらへ。

 

“SPEAK EASY(スピークイージー)”

神戸北野にあるヴィンテージメガネ/サングラスショップSPEAKEASY

神戸にあるヴィンテージアイウェアの専門店です。

オンラインショップや商品詳細も充実しており、なによりフレンチの取り揃えと適正な価格設定にはいつも脱帽させられます。

東京のセレクトショップなどで行われるトランクショーにも時折出店されているので、チェックしてみてはいかがでしょうか?

 

“SOLAKZADE(ソラックザーデ)”

SOLAKZADEには常時10,000本を超える数のヴィンテージアイウェアがストックされています。1800年代から1990年代製まで、クラシックもデザイナーズも、各時代を代表するフレームばかり、寿命のしっかりあるミントコンディションのモノだけを厳選してコレクションしています。以上 SOLAKZADEホームページより引用。

お店の内装もまるで自分専用サロンかのような、良い意味で隔離された空間で、じっくりと眼鏡を選ぶことが出来る東京の名店です。品ぞろえも抜群ですので、ご興味があればぜひ。

 

日本でも定番化した王道きれいめアイテム タートルネック


作中を通して、悪役側も警察側も、必ずと言ってよいほど、タートルネックのニットを着用しています。

もう主要人物が全員一度は来ているのではないかと思うほどに登場するのは、おそらく当時の世相的に流行していたからではないかと考えられます。

ちなみに日本でもアイビールックやVANなどが大流行した1960年代にはタートルネックが大流行、以降一定の周期でブームが来るなど、継続した定番人気を獲得したアイテムです。

 

 


 

そもそも1800年代終盤において、タートルネックの起源はイギリスで”POLO NECK(ポロネック)”という名称で親しまれており、やはり寒冷地方における防寒用の起源でした。

やがて海を渡り、タートルネックはアメリカの中産階級などにも受け入れられ、現在では、ほどよいカジュアル感とジェントル感の両立されたアイテムとして、ジャケットのインナーとしても

不動の地位を確立しました。

網目の粗いローゲージはよりスポーティでカジュアルに、反対に網目の細かいハイゲージはよりフォーマルライクに、コーディネートに表情をつけてくれます。

 

上質で長く使えるニットを買うなら


Drumohr(ドルモア)

1773年、スコットランドのダムフリースにてジェームス・パターソンが創立。

世界最古のニットブランドであり、世界初のシームレス(縫い目なし)ニットも開発し、

上質なウールとの相乗効果にいより着心地はまさに極上です。

しっかりと空気を含むやわらかいウールは保温性も非常に高いです。

 

 

Cruciani(クルチアーニ)

W01

1966年、ペルージャで創業されたMaglita社によるハイセンスなニットコレクションが”Cruciani”。

洗練されたミニマルなデザイン、柄と体にピタッとフィットする細身のシルエットが魅力です。

国内でも大手セレクトショップなどで取り扱いも多数ありますので、手に入りやすい環境もあります。

 

 

Zanone(ザノーネ)

1984年、アルベルト・ザノーネ氏により創立。イタリアにおいて最高品質のニットを作り続け、高い見識と感度を併せ持ったマーケットにおいても長らく注目され続けているブランドです。

2003年にはINCOTEX(インコテックス)などでも有名な、SLOWEARグループの傘下に加わり、更にワイドな活躍を続けています。

 

 

John Smedley(ジョン・スメドレー)

「john smedley」の画像検索結果

1784年に英国で創立された”John Smedley”。

優れた行動力と先見の明を持ち、“製品を完全に仕上げるために必要な全工程は一貫して工場内で行い、
原料には最上級の品質を用いるべきだ”という理念を掲げて工場の近代化と拡大を図りました。以上 Jhn Smedley ホームページより引用。

ここでご紹介するブランドは正直申し上げてどれもそうなんですが、徹底したクオリティの追及、強固で真摯なスタイル、伝統と革新が共通しているように思えます。

英国は伝統が深い国なだけに、こうしたクオリティと知名度が比例している世界的ブランドが多いのは必然かもしれません。

ちなみに、”John Smedley”は、ピーター・ナイチンゲール氏とジョン・スメドレー氏の共同創立でしたが、このピーター・ナイチンゲール氏は、かのクリミア戦争において献身的に看護活動に努めたフローレンス・ナイチンゲールの叔父にあたるとのこと、驚きですね。

 

海や寒冷地帯が多い北寄りのヨーロッパや、イタリアにおいては、用途に合わせて様々なニットブランドが創業され、現在でも非常に高い品質を保ち続けているブランドがたくさんありますね。

そうした先人たちの、「必要に迫られた環境での革新」が歴史に残る「名作」となるのは非常にロマンがあってよいものです。

 

 

フレンチコネションは、1960年代前後のアメリカとフランスのファッションがどちらも興味深く描かれているので、読み解いていても楽しいです。

 

 

さて、Part2まで書きましたが、まだ書き尽くせていないことがありました。。。

次回はちょっぴりライトに、お酒や周辺カルチャーについて書いてみようと思います。

 

ではまた。

References   [ + ]

1. アメリカントラディショナルの略。

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