”French Connection”に見る、ギャングと警察の1960年代 Part3

前回に引き続き、題材となるのは、”French Connection(フレンチコネクション)”

フレンチ・コネクション [DVD]

  • 公開:1971年
  • 監督:ウィリアム・フリードキン
  • 主演:ジーン・ハックマン
  • 第44回アカデミー賞5部門受賞(作品賞・監督賞・主演男優賞・脚色賞・編集賞)
  • ブルックリンとフランスのマルセイユ間の麻薬密輸ルートを題材としたクライムアクション。
  • ニューヨークの鉄道の架線下を舞台とした主人公と悪役のカーチェイスシーンは映画史に残る名シーンとして語り継がれている。

Part3はちょっとライトにまいります。

 

本稿では作中のお酒について!

私事ですがここ4ヶ月くらい休肝日がございません。心配。

 

早速まいりましょう。

今回ご紹介するのは作中で登場する、

“Schaefer Beer(シェーファー)”


 

Schaefer Beerは、F&M Schaefer Brewing Companyによって1842年、ニューヨークで生産開始されたラガービールです。

当時のアメリカでは上面発酵のエールビールが主体となっており、あまり馴染みのないドイツスタイルの下面発酵のラガービールは珍しかったはずです。

20世紀初頭に入ると、Schaeferはブルックリンに会社を移転したという歴史もあり、ブルックリンが舞台となっている作中冒頭のシーンで登場するバー”OASIS”の奥にはSchaeferのパネルが見受けられます。

 

 

アメリカのビールというと、現代においては土着のクラフトビールのブリュワリーが数え切れないほど運営されており、またその地に根付いたコミュニティも存在していますが、

当時、今ほどワールドワイドに情報や商品が飛び交い取引される世の中ではない中で、ごく自然とこうした”ローカルな”嗜好品は、地元のカルチャーに愛され広がっていったのでしょう。

 

ちなみに、Schaefer Brewingは1981年、かつて株式非公開のビール会社としては米国最大規模を誇ったStroh Brewery(ストロー)社に買収され、1999年にはPabst Brewing(パブスト)社に買収され、

販売が続けられています。

 

 

 

”Schaefer the one beer to have when you’re having more than one”

シェーファー、それは何杯も飲みたいときに最適な選択”

とでも訳せるでしょうか。

ライトな味わいとキンキンに冷やした(Ice Cold)状態で、仕事終わりのリフレッシュに飲んでもらうようマーケティングを行っていたのがこのCMからよくわかります。

 

このCMで使われている上記の歌詞を用いた楽曲は、様々なアーティストがカバーやアレンジを施しており、バリエーションが楽しめます。

よろしければ下記もご覧ください。

 

先日の”1930年を舞台にした”STING”に見る、クラシックアメリカンスタイル Part2“でもご紹介した”Schlitz(シュリッツ)”と同じく、禁酒法時代を乗り越えたアメリカの歴史あるビールメーカーも、やはり1980年代以降の時代の移り変わりには様々な変化を必要としたのでしょう。

私もまだまだ勉強中ですが、このブログを続けていくことで、よりいろいろな角度からもっと幅広く読み解いていけたらと思っております。

 

 

 

また、

“having more than one”で思い出しましたが私が最も好きなお酒は、

 

“the Next One(次の1杯)”

 

です。

 

最後にそんな素敵なジョークが登場する、伝説の腹話術師”Dick Weston(ディック・ウェストン)”の究極のパフォーマンスをご紹介して本稿を締め括りたいと思います。

動画終盤の、“1人で3人分のコーラスをする”パートは、鳥肌ものですよ。

 

では。

 

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